突然の離縁と家の乗っ取りにより全てを失った伯爵令嬢レリア。
彼女が辿り着いたのは、初代皇帝イージアスの亡霊が棲む廃墟だった——。
不遇な令嬢と最強の亡霊陛下が織りなす、心温まるファンタジーロマンスの幕開けです。
作品の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 離縁されて家を乗っ取られましたが、最強の亡霊陛下と廃墟で同居(?)始めました |
著者 | 藤実花 |
イラスト | 緑川明 |
ジャンル | 女性向けライトノベル、ファンタジー、恋愛 |
巻数 | 全1巻 |
出版社 | 夢中文庫 |
発売日 | 2024年12月4日 |
レーベル | 夢中文庫アレッタ |
この作品は、亡霊が見える特別な力を持つ令嬢と、初代皇帝の亡霊との交流を描いたファンタジーロマンスです。
あらすじ(ネタバレなし)
伯爵令嬢レリアは、生まれつき亡霊が見える特別な金色の左目を持っていました。
この力のせいで幼い頃から周囲に忌み嫌われてきた彼女ですが、唯一心を許せる存在だった婿養子の夫から突然の離縁を告げられ、さらに伯爵家を乗っ取られてしまいます。
行き場を失ったレリアは、人目を避けて辿り着いた廃墟で、300年前に謎の死を遂げた初代皇帝イージアスの亡霊と出会います。
人嫌いのイージアスは彼女を追い返そうとしますが、レリアの持つ特別な力と純粋な心に次第に心を開いていきます。
二人の奇妙な同居生活が始まる中、レリアは自らの力と向き合いながら、本当の幸せを見つけ出すことができるのでしょうか。
おすすめポイント
- 独特な設定:亡霊が見える令嬢と初代皇帝の亡霊という、他にはないユニークな組み合わせが新鮮です。
- キャラクターの魅力:レリアの健気さとイージアスのツンデレな性格が絶妙に絡み合い、読者を引き込みます。
- テンポの良いストーリー:逆境から始まる物語がスピーディーに展開し、最後まで飽きさせません。
- 心温まるロマンス:異色の二人が次第に心を通わせていく過程が丁寧に描かれており、胸が温まります。
読後の感想
物語の冒頭から、レリアの不遇な状況に胸が痛みました。
わぁ、冒頭でこういうパターン、主人公は辛い状況から羽島まるんですね…。
亡霊が見える目、意思疎通ができる能力は、羨ましいけれども周りからは怖がられちゃうんですよね…。
しかし、彼女が持つ亡霊を見る力が、逆境を乗り越える鍵となる展開には驚かされました。
ボロボロで朽ちていくのを待っている離宮で生活を始めようとする時点で、レリアは逞しいなぉ、すごいなぁ。
イージアスとの出会いは、彼女にとって新たな希望となり、二人の関係が深まる様子には心が温まりました。
300年も成仏できずにそこにいるのに、悪霊になってないのはとても素晴らしい。
特に、イージアスがレリアを守ろうとする姿勢には、彼の内面の優しさが垣間見え、感動しました。
また、サブキャラクターたちも個性的で、物語に彩りを添えています。
みな、レリアに好意的にか変わってくれていて、良かったと思います。
全体を通して、困難を乗り越えながら真実の愛と自己の価値を見出すレリアの姿に、勇気と希望をもらえる作品でした。
こんな人におすすめ
- 逆境を乗り越えるヒロインの物語が好きな方
- ファンタジー要素とロマンスを同時に楽しみたい方
- ユニークな設定のライトノベルを探している方
- 心温まるストーリーで癒されたい方
購入先・試し読みリンク
まとめ
『離縁されて家を乗っ取られましたが、最強の亡霊陛下と廃墟で同居(?)始めました』は、不遇な令嬢が亡霊陛下との出会いを通じて自己の価値と真実の愛を見つけ出す、心温まるファンタジーロマンスです。
ユニークな設定と魅力的なキャラクターが織りなす物
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